重い腰を上げた警察庁
みなさんお待たせしました。
日本の警察庁が遂にやってくれました!
あおり運転による事故増加により、あおり運転そのものを厳罰化し、一発免停へする道路交通法の改正が本国会で可決成立しました。
新型コロナウィルスで大変な時期のこの本国会で、(どさくさに紛れて)満を持して改正道路交通法を提出!すんなり可決成立となったわけです。
日本のあおり運転の歴史は古く、私も何十年も前の免許取りたての頃はよくあおられたものです。
最近の若い人はあまり遭遇しないと思いますが、昔の(私のような)世代の人間はあおり運転に人生1回は遭遇して、不快な思いをされている経験があると思います。
そんなあおり運転をやられても、同じような行為を他人にせずに、ゴミのような人間にならないようにしてきた我々には朗報と言えるでしょう。
あえてゆうなら「遅すぎでしょ」と言ったところですが、その点も含めて元車メーカー技術者の視点からも解説していきましょう。
改正道路交通法の内容
実のところあおり運転、あおり運転と言ってきましたが、法令上は明確な定義がありませんでした。
これを、「あおり運転」=「通行を妨害する目的で行う一定の違反行為」とした「妨害運転罪」と規定。
みなさん「妨害運転罪」ですよ。
なかなか聞きなれないですね。
そしてこの「妨害運転」も定義されました。
妨害運転とは、
1.車間距離も保たない事(いわゆるあおり運転)
2.急な割込み(いわゆる名古屋走り)
3.不必要な急ブレーキ(いわゆる当たり屋)
これらの行為で違反者は事故を起こしていなくても、運転免許の取り消し処分と、最高で懲役5年、罰金100万円以下の法定刑が科されることになりました。
そして、上級国民という人生初の言葉を聞いた庶民の皆様、高齢者ドライバー対策(老害対策)も盛り込まれ、自動ブレーキなどの安全機能が搭載された車に乗ること、「安全運転サポートカー」限定の免許の導入、信号無視など一定の違反歴のある75歳以上の高齢者に実車試験の義務付け、合格しないと免許を更新できないという新しい免許制度に変わります。
いつから施行なのか
妨害運転罪に関しては、今月末、2020年の6月末には施行される見通しで、高齢者ドライバー対策(老害対策)に関しては、再来年の夏ごろと言う事なので、2022年の今頃施行と言う事になるでしょう。
高齢者ドライバー対策(老害対策)に関しては運転免許制度の変更などがある為、2年間の余裕を持たせてあるものかと思います。
現に、安全運転サポートカー限定免許など、まだまだはっきりとした内容も分からないのでこれからしっかりと中身を詰めていくものだと思います。
どうして今頃なのか
これは、厳罰化を行っても行ってもきちんとルールを守らないゴミのようなドライバーが多く、我々のような一般庶民が迷惑しているからなのです。
以前、お酒による飲酒運転に関しても幾度となく厳罰化が成されました。
飲酒運転を行っても数千円の罰金を数百円程度にしか思わない方たちが多く、何度も何度も罰金を増やし、そして現在では飲酒運転で現行犯逮捕までできるようになりました。
これは以前の少年法とも同じことが言えると思います。
我々の一般庶民の知らないところでは、親の金の力、権力でどんな犯罪も握りつぶせた時代がありました。
言い過ぎかもしれませんが、本当のお話で、これらの少年は当時現在の少年法では人を殺してもすぐに出てこれるから、というようなキッズもおりました。
このように、罰金は数千円の罰金程度では何とも思わない、いわゆる上級国民がそれは痛いと思えるほどの罰金まで上がり、刑罰も本当に更生の余地がないと思われる人間に対しては厳罰化される方向へと向かいました。
あわせて、現状ほとんどの車がドライブレコーダーを装着しています。
私も今では装着していない車なんかは怖くて乗ることができません。
こんな物でも良いので装着しておくことをお勧めします。
安くて取り付けやすくてLED信号機にも対応したHDR対応機です。
画質はこんな感じで綺麗です。
話は元に戻りまして、厳罰化の方向へようやく舵を切ったのは、ドライブレコーダーにより、冤罪の可能性がかなり低くなった点があります。
厳罰化では事故を起こしていなくても、「通行を妨害する目的で行う一定の違反行為」が認められれば妨害運転罪となります。
これにはやはりドライブレコーダーが決め手となる場合が多いと思われます。
なんでも間でもポンポンあおり運転されたと叫ぶような人も増えると思いますので、そんな誤報に対して警察も度々精査していては大変な労力になることと思います。
余談ですが、これでドライブレコーダーの映像を各地から集めて面白おかしく動画編集してあぶく銭を稼いでいたYOUTUBEチャンネルも、ドライブレコーダーの映像が証拠映像となるケースが多くなるので、海外の事故物が多くなるかななんて思います。
ひとりごと

YOUTUBEはこれでまた一つステージが上がったんですよ。
(確かにテレビタレントがYOUTUBEチャンネルを持つようになって以前の素人臭い面白いYOUTUBEでは無くなりました)