医療費の窓口負担増は22年度を予定
珍しく時事なのですが、政府は75歳以上の一定の所得がある方への医療費の窓口負担を、22年度を目安に2割負担とする法案をまとめているそうです。
ひどい話かな、と思う一方、一定の所得がある75歳以上の方が対象という点は救いがあります。
確かに、働き盛りのサラリーマンの方たちや、これからの時代を担う若者たちが、本当に病院が必要だというときに、早朝から高齢者たちの溢れかえる病院に行くとげんなりしますね。
事実私も突然の腰痛で整形外科を訪れようと病院に向かいましたら、例によって高齢者の方たちの憩いの場と化してまして、4時間半待ちですと言われたことが有ります。
当然整形外科は諦めて、その日は整骨院に行った記憶があります。
確かに高齢者は増えたといえども、子供の頃を振り返ってもここまで酷くはなかった気がします。
さらに初診料も大幅に上がる
大病院と国から定義された病院、かつ他医院の紹介状が無い場合に限りますが、大病院での初診料5000円も、1000円から3000円の間でプラスされる。
さらには国が大病院と定義している病院もベッド200床以上を大病院とすることらしい。
調べてみると現在は400床以上が大病院となっています。
大病院での総合医療を受けたければ、4時間半待ちの開業医にかかり、紹介状を書いていただくか、お金を払って初診で大病院に行くかになります。
しかし、そんな大病院ですら混雑してます。
私の母もちょっと様子がおかしいと思い、母は車の免許も無く自転車でしか出かけることしができないので、病院の予約を取ってもらおうと電話をさせましたが、3時間待ちなのでやめたと言ってました。
今思えば無理矢理にでも連れていけばよかったと後悔しています。
無理やり連れて行ったのは素人目にもわかるくらい黄疸が出始めた時ですでに手遅れでした。
話は戻りますが、このようにどこも待ち時間が長く、本人は気づいていたかどうかわかりませんが、生死を分ける選択の時でも待ち時間で諦めた人がいるのです。
高齢者が増えるから高齢者負担増にするのは如何なものか
高齢者増になるからと言って、今現在の働き盛りのサラリーマンの負担も限界にきており、そこで高齢者の医療費窓口負担を2割しようという考えはどうなのかと思います。
それではもっと高齢者が増えたら、いや確実に増えるのだが、この先3割負担にするのか?いやできないでしょ?という話になってしまいます。
例えば、母子家庭の方たちにも申し訳ないが1割負担して頂けないか等(現在は無料)全員、全年齢で協力しなければ、この問題はクリアできそうにない気がします。
本当にお困りの母子家庭の方もいらっしゃると思いますが、無料なのを良い事に、次何の薬もらってきましょうかと言ってくる方も身近にいたりします。
ギラン・バレー症候群のような病気になって、初めてこの身近な方の言葉が印象に残りました。
やはりどんなものでもタダは良くないと思います。
そこに漬け込む方も出てきて、本当に困っている人が隠れて見えなくなってしまうから。
大阪市長の橋本徹さんも、70歳以上になれば地下鉄バス乗り放題の敬老パスを無料から一年間3000円、一回の乗車50円負担させることにしましたがものすごい反発がありました。
動画内で橋本氏が街頭演説中に、70歳以上の方が私たち高齢者をいぢめるなと必死に叫んでましたが、この高齢者の方、今まさに国に対して叫ぶときじゃないでしょうか?
Q & A
今は2019年、2022年度の施行に向けて法案をまとめているようです。